――徒然なるままに書きしものこそ、物の心や淡にあらむ…
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『約束よ?』
あの日 君は自然に微笑んで言った
『時が来たら、迄度私【わたくし】を殺してね…?』
あの時 君はあまりにも穏やかで安らかな笑顔で
僕は 一瞬言葉を失って
ただ華奢な肢体【からだ】を引き寄せ
頷くのが 精一杯 だった
どうか 今此の耳が捉えた言霊が間違いであるように、と――
『優しく殺してね…』
『…ッ…』
頬にほんのり紅が差して
その、今まで見たことの無い
少女らしい君の笑顔に
僕は 情けないことに
ごめんの一言も音にできず
ただ君の肢体を掻き寄せて泣くしかなかった
――“あの日”
結局 殺してあげることしか できなかった 僕を 赦してください
君が旅立った冷たい草原【くさはら】で視た 僕の記憶【ユメ】
あの日 君は自然に微笑んで言った
『時が来たら、迄度私【わたくし】を殺してね…?』
あの時 君はあまりにも穏やかで安らかな笑顔で
僕は 一瞬言葉を失って
ただ華奢な肢体【からだ】を引き寄せ
頷くのが 精一杯 だった
どうか 今此の耳が捉えた言霊が間違いであるように、と――
『優しく殺してね…』
『…ッ…』
頬にほんのり紅が差して
その、今まで見たことの無い
少女らしい君の笑顔に
僕は 情けないことに
ごめんの一言も音にできず
ただ君の肢体を掻き寄せて泣くしかなかった
――“あの日”
結局 殺してあげることしか できなかった 僕を 赦してください
君が旅立った冷たい草原【くさはら】で視た 僕の記憶【ユメ】
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