接

絞り出した か細い声 が

貴方に届くことは ない


不器用に伸ばした 指先 は

空を掠めて それっきり だろう



それでも



これが 貴方へ接【つ】ぐための 私の 精一杯で


踏み込めず その場に佇む のは

自分を棄てられない 臆病者 だから










『でも いつか――』











そう 望んでは また 俯く 街燈の下

光

欲しかったモノだけど

触れる瞬間に遠のいてしまいそうで

だから 看ているだけいい、と

誤魔化してる


手枷足枷をかけて 鎖でがんじがらめにして

抑え込んで

守っている


虚実の防壁

ωнеγе...?

ワタシは？

此の掌の行き先は？

空は？

光は？

明日は？



キミは...?






何処に在るの？

何処に有るの？









見つけられないの

ずっと 捜してるのに


挫けそう


でも アナタはそうさせてくれない

手を付きそうになる度に掴んで止める

その優しくない支えにはとても感謝してる




だからこそ

余計にわからない

解らない 判らない ワカラナイ


そういう行動するアナタの心は ドコ にアるの？




ああ ァァ 嗚呼 アア ぁぁ

サガすモノが 増えてゆく


哭き続けるアタマの中の文字と思考回路を誰か止めて















ワタシは何処？

アナタは何処？

キミは何処？


明日も昨日も

もう見分けがつかない時のなか

float†sink

ボクは何処へ往くべきなのだろう

遠い昔に懐いた疑問は今も解決してなくて

それが痼になっている

手を伸ばしても 指先を掠るものは何一つなくて

ただ 茫洋たる世界を浮いている






『何処へ往きたかったんだろう…』






判然とした空間をいつまでも沈んでる

mistake

『中途半端に世界を知っているから

　　　見誤るんだ』







『すべてを知ったところで虚しいばかりだよ』